星空観察体験(実施レポート) 2020年度体験学習活動

2020年度に初めて穝子ども会として行った体験学習活動の実施レポートです。

本活動は2020年度福武教育文化振興財団 教育文化活動助成を受けて実施しました。正式な報告書は助成元団体のwebサイトや冊子でご覧になってください。

また、案内や中間報告についてはブログ記事をご参照ください。

活動の目的(ねらい)

本活動の学習面のねらいは、「肉眼、望遠鏡観測を行い星空観察に興味を持ってもらう」、「記録をもとに比較をする事で、客観的な評価を行う経験をする」、「光害について理解を深めてもらう」こととしました。

併せて、学習面以外のねらいとして「特別な興味は無かったが実際に参加したら面白いと思う経験をしてほしい」ことをねらいとしました。

その後、新型コロナウイルス感染症の流行で中止となる学校行事が多くなったことから、「子ども達にみんなと一緒に体験学習を経験してもらうこと」も目的となりました。

実施内容

穝子ども会に入会している小学生児童と保護者を対象として実施し、星空観察の方法は環境省が公開している「令和2年度夏の星空観察」(ページ下部参考にしたwebサイト参照)の5.観察方法(1)肉眼による観察を参考に、天の川の観察と、GLOBE AT NIGHT観察シートによるはくちょう座周辺の星の観察を行いました。

くすのき公園での星空観察

2020年8月8日(土)に市街地での星空観察として、くすのき公園(岡山市中区穝東町)での星空観察を行いましたが、雲で星が見えなかったため、参加者各自が後日観察を行うことにしました(参加者:大人9名、小学生9名)。

同時に、各自で自由に使ってもらえるように組み立て式望遠鏡、星座早見盤も配布しました。

美星町での星空観察

2020年8月24日(月)に岡山県井原市美星町での星空観察を行い、くすのき公園での星空観察の結果と比較して光害の影響について考えてもらいました。

美星町での星空観察はお天気にも恵まれ、参加者全員で観察を行うことができました(参加者:大人6名、小学生6名、未就学児2名)。

実際のタイムスケジュール

8/24(月)
	15:00	集合
	16:00	オリエンテーション、組み立て式望遠鏡の作成
	17:30	夕食準備(バーベキュー火起こし等)
	18:30	夕食、入浴
	19:30~	天体観測・星空観察
			・沈む太陽の望遠鏡観察
			・月、惑星(木星、土星、火星)の肉眼・望遠鏡観察
			・夏の大三角、天の川の肉眼観察など
	22:00頃	観察終了、就寝
8/25(火)
	 7:00	起床、朝食
	 8:30	星空観察会の記録作成
	10:00	昼食準備(カレー作り)
	11:00	昼食
	12:00	オリエンテーション、解散

*途中、空いた時間は自由時間として過ごす。

美星町での星空観察の様子

所感・感想

星空観察自体については、自宅周辺と美星町の星空の違いを保護者も含めて参加者全員に感じてもらうことができ、天体望遠鏡での観察、肉眼での観察を通して興味を深めていたと感じています。

特に、自分たちの作った望遠鏡での観察は子ども達全員が楽しんでおり、自分の望遠鏡で観察を行うことで喜びや感動も深まったようです。

ただ、今回参加した子ども達は全般的に学年が小さいこともあり、客観的な評価や光害についての理解は難しかったようです。

光害についても説明しましたが、星空の見え方の違いは「くすのき公園よりも美星町の方が山間で空に近いから」と答えた子どもがいたので、学年ごとの理解度に合わせた説明や、分かりやすい教材を作る必要があったと思いました。

全体としては保護者、子どもからも好評だったため、実施してよかったと思います。

今後にむけての課題

星空観察自体は大盛況でしたが、光害については学年や年齢に応じて分かりやすく説明をすることができなかったため、教育スキルを持つ外部講師への依頼など、子ども達にとってより効果的な学習方法を考えることが必要と思いました。

また、子ども会として今回のような体験学習活動を継続して行うことが大切だと思いますが、そのためには、継続して助成事業・体験学習活動を実施できるような組織作りが必要だと考えています。

謝辞

Fukiya Design 那須様には、突然のお願いにも関わらず新型コロナウイルス感染症対策を実施しながらの活動見学、星空観察でのご指導を賜り、誠にありがとうございました。

また、福武教育文化振興財団様につきましては拙い申請書にも関わらず本活動の助成を採択して頂き、誠にありがとうございました。

各種資料

参考にしたwebサイト

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