子ども会活動とSDGs目標の関わり

子ども会活動とSDGs・ESD

近年は一般企業でもSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが増えていると感じていますし、テレビやネットでもSDGsの言葉を見たり聞いたりすることは増えています。とは言え、岡山市では「令和3年度 企業のSDGsと社会貢献活動基礎講座」が開かれるなど、まだ多くの人に浸透している状況とは言えません。

また、子ども会だけでなく、子どもの育成に関わる方は以前からESD(持続可能な開発のための教育)を聞いたことが多いと思います。

SDGsとESDの関係は以下の参考リンクでわかりやすく説明してくれています。

spacekobol.com

子ども会の基本的な目的がESDで、行っている活動自体もほとんどがSDGsの開発目標に当てはまる内容ですが、実際に意識をしている方は多くないと思います。また、SDGsとESDのどちらにしても、目標を達成するためには「日常的にSDGs・ESDについて考えて行動すること」と思います。

そのため2021年度から、子どもだけでなく保護者も活動の目的・意義を感じやすくなるよう、子ども会活動に当てはまるSDGs開発目標を明示することにしました。

2021年度 穝子ども会活動とSDGs開発目標

漠然とした目標の提示だけでなく活動意義を具体的に意識できるよう、できるだけSDGs17の目標だけでなくターゲットも特定していますが、特定のターゲットだけに向けた活動ではありません。

穝子ども会の目的から

ESDがSDGs目標の一つになったため、目標4.は当然に当てはまります。

4.72030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。

そのうえで、穝子ども会としては特にターゲット4.7を意識した子ども会活動を実施することが大切と考えています。また、ターゲット4.7の中にすでに目標5.ジェンダー平等を実現しよう、目標10.人や国の不平等をなくそう、目標16.平和と公正をすべての人に、が含まれています。

5.1あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。

子ども会活動の中でジェンダーの不平等を意識する場面は少ないですが、子ども達には日常生活でも、多様な性も含めてジェンダー平等を意識してもらいたいと考えています。

16.7あらゆるレベルにおいて、対応的、包摂的、参加型及び代表的な意思決定を確保する。

ターゲット16.7を日常生活で意識することは少ないですが、子ども達自身で、みんなの意見を尊重して調整しながら、子ども会で行いたい活動を積極的に提案してもらいたいと考えています。その時に、民主的な意思決定が行えることと、意思決定に参加することのを大切さを体験してもらいたいと思っています。

子ども会活動とSDGs目標

定例活動と地域団体との活動だけを見ても、目標11.住み続けられるまちづくりを、目標17.パートナーシップで目標を達成しようが当てはまり、隔月で行っている廃品回収では目標12.つくる責任つかう責任と、子ども会が例年行っている活動だけでも多くのSDGs目標に当てはまることが分かります。

さらに、体験学習や地域の繋がりづくり(目標14.15.)、ソフトボールやポートボールの球技活動(目標3.)など、代表的な活動だけでも半数以上のSDGs目標に関わっています。

案内ポスターとSDGs目標

さすがに、産業に関わる目標に当てはまる活動は難しいですが、今後は目標1.あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる、目標2.飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する、も視野に入れた活動を取り入れて、子ども達のより良い成長の一助になればと思います。

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